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FAQ:ツイッターIR

つい先日「フォロワー2,000を超えました」とお知らせしたばかりですが、今日見るとフォロワー2,500を超えていました。
ツイッターを使ったIR(投資家リレーション)へのご関心に、改めて感謝申し上げます。
ツイッターの世界では以前から「フォロワー数はファンの数ではなく自分に向けられている銃口の数」といわれていることを強く認識しつつ、これからも接しやすくわかりやすいツイッターIRに努めてまいります。

この機会に、ツイッターIRについてよくいただくご質問にまとめてお答えします。

Q: ツイッター公式アカウントによるIRを始めたきっかけや狙いは?
A: 適時開示のプレスリリースや決算説明会動画配信やブログ記事などでお伝えしきれない情報をわかりやすくお届けするために始めました。
より詳しくは、開始時に書いたブログ記事『ツイッター公式アカウントのIR利用を始めました』(2019年4月30日)をご参照ください。
一般にIR活動の目的についてはさまざまな見解がありますが、当社のIR活動(ツイッターIRに限らず)の目的は、短期的な株価の騰落に影響することではなく、中長期的な当社の企業価値を正しくご評価いただくための情報をご提供することです。
ツイッターIRはその目的にうまく合致すると考えてスタートしました。

Q: ツイッターでIRが実施されるのは珍しく、奇妙な印象を受ける。
A: 上場企業であればほぼ例外なく「IR窓口」が設置され、電話・電子メール・問合せフォームで受けたご質問に対する回答や対応を実施しています。
そこでなされる質疑には、会社の内容を正しくわかりやすく知っていただけるという意味ですべての投資家(潜在的な投資家を含む)にとって大変有用なものがたくさんあります。
しかし、口頭のやりとりはその場で消えてしまうし、電子メールや問合せフォームのやりとりもご質問者のみに退蔵されてしまったりして、とてももったいない話です。
また、回答した内容が一部改変(意図の有無は別として)されて掲示板やツイッターで拡散されてしまう逆効果なケースも散見されます。
そのうえ、IR窓口担当者も人間ですから、間違った回答をしてしまったり、うっかり未公表情報を喋って選択的情報開示になってしまったりといったケースも発生しかねません。
キャンバスはそういった事態を回避するために(電話やメールの代わりに)ツイッターを使っている、とご理解ください。

Q: ツイッターに記載される内容はどのようなものか?
A: 日本では現在、ツイッター公式アカウントによる発信は正式な「公表」と認められていません。
このルールに従い、当社のツイッター公式アカウントは未公表の情報には一切ふれません。
当社の情報開示は、取引所のルールに基づく適時開示については日本取引所グループの運営する適時開示情報閲覧サービスTDnet、法定開示については金融庁の運営する電子開示システムEDINETで実施されます。
また、「ウェブサイトでなくひとつにまとまった会社案内資料がほしい」とのご要望にお応えし、ウェブサイトの更新より早く最新情報をお伝えするために、「会社プレゼンテーション」をご提供しています(更新は不定期)。
その他、学会発表や論文誌掲載についてはそれらのウェブサイト、臨床試験に関する情報はClinicalTrials.govに、それぞれ先行掲載される場合などがあります。
ツイッター公式アカウントは、これらで既に公表された情報やその組み合わせだけを使って、わかりやすく言い換えるなどの工夫をしています。

Q: 未公表情報にはふれないと言うが、たとえば最近のこのツイートには未公表情報の7月新株予約権調達金額や転換社債転換額が記載されているように見えるが?
A: 既公表の複数の情報を組み合わせたり計算したりすることによって得られる情報を、投資家の皆様の便宜のためにこちらで代わって計算し記載することがあります。
たとえばご指摘の数値は、8月1日に当社がTDnetで公表した資料の表にある数値や、EDINETに掲載されている変更報告書(大量保有報告書)から、容易に算出や特定が可能です。
このような事例のほかにも、たとえば臨床データの解釈などについてその領域に詳しい方であれば公表文書やデータを見るだけで(あるいは必要な参考文献を適宜参照しながら)わかることを、その領域外の方にもわかるようにご説明することもあります。
これらはいずれも、未公表情報の公表には該当しません。

Q: ツイッターを利用していない人は読むことができず、不公平では?
A: 誤解しておられる方が少なくないのですが、ツイッターに掲載された投稿(ツイート)は、アカウントを作らなくても誰でも読むことができます。
ツイッター上でご質問ややりとりをするためにはツイッターアカウントを作っていただく必要がありますが、無い場合でも問合せフォームからのご質問はどなたでも可能で、そのルートでのご質問にも公式ツイッターでご回答しています。

Q: 公式アカウントに付される青い認証済みバッジがついていないが、本当に公式なのか。
ツイッターアカウント@canbas4575は、会社として公式にIR目的で運用している唯一のアカウントです。
ツイッター社には何度か認証を申請していますが、残念ながら受理されていません。
もし類似のまぎらわしいアカウントなどを見つけられた場合にはぜひお知らせください。

Q: 中の人は誰?
A: 主要なツイート(特に、直近の適時開示の内容をご説明したり、ご質問にしっかりお答えしたりする場合)は、特定の個人による文責ではなく、適時開示や会社紹介の文章と同様に、社内複数名でSlackなどを使って推敲し、会社公式の文章を作成しています。
簡単な受け答えなどについてはそのときのツイッター操作担当者が返答する場合もあります。

Q: 営業時間外や早朝深夜帯にも活動しているようだが、労働問題は大丈夫か?
A: そのような時間帯の活動については原則として時間外手当の不要な者が担当しています。
例外的に必要な場合には適法な時間外手当を支給しています。ご心配いただきありがとうございます。

Q: 全ての問合せツイートに反応するわけではないようだが、選択基準はあるのか?
A: IR(投資家リレーション)は一方通行の広報発信ではなく双方向のコミュニケーションであるべきという考えから、ご質問のメンションにはできるだけ反応しています。
場合によってはご感想を書かれた引用ツイートにも反応する場合があります。
いわゆるエゴサーチまではおこなっていないので、反応をご希望の場合にはメンションや引用ツイートをお勧めします。
一見他愛のないように見えるやりとりも、当社の内容や当社の企業情報開示のご理解につながるものについては積極的におこなっています。
なお、当然のことながら、中傷や罵詈雑言ではじめから双方向の建設的なコミュニケーションなど求めておられないと判断できるものについては反応しかねます。

Q: 質問でさえあればすべてのテーマに反応するのか?
A: 一般的な投資家リレーションの規範に沿って、対応するテーマを選択しています。
たとえば、当社からの発信内容をひどく曲解されているケースや、未公表情報の開示を求められる質問、あるいは短期的な株価に対するコメントや短期的な株価の騰落への介入(いわゆる「株価対策」でしょうか)を求められるようなご質問、質問の形式ではあるものの実質的に自説の主張をおこなっておられるようなものについては、反応を差し控えています。
「コメントしません」などと反応するだけで何らかの特別な意味を汲まれかねないような場合には、「コメントしません」とも書かずやりとりを止めることもあります。

Q: アカウントをブロックするケースもあるのか?
A: 企業情報開示アカウントとして、こちらからの発信をお読みいただきにくい人を作ってしまうのは好ましくないという判断から、ブロックは一切していません。
ただ、前問に例示したような回答できない種類のご質問を続けられるようなアカウントに関しては、やむを得ずミュートする場合があります。その場合にはもしメンションをいただいたとしても反応できませんが、企業運営上必要最小限の対策としてご容赦ください。

Q: ツイッターの活動時間帯に決まりや制約はあるのか?
A: 前出のとおり、ツイッターでの投稿は当社IRにとって「電話や電子メールのやりとり」と同じものという取扱いであり、かつ、未公表の情報には一切ふれないものなので、電話や電子メールと同様に、取引時間中(いわゆるザラ場)でも活動可能と考えています。
とはいえ、ツイッターの投稿へのご注目が過熱し、それによって株価が動いているかのように見えるとのご意見もいただくことがあり、李下に冠を正さずの観点から、主に取引時間外(昼休憩中や引け後)に活動するようにしています。