前回は、CBP501第2相試験が「次に実施する承認申請のための第3相試験をできるだけシンプルで小規模なものにするために、必要な情報を獲得する」ことを狙いとしているとご説明しました。
今回は、「狙いどおりの試験となるためにどんな結果になれば良いのか」という切り口から。
この試験が狙いどおりとなるために、獲得したい結果は次の2つです。
これらの情報を獲得するために、今回の試験は設計されています。
3剤の投与の組み合わせは全部で7通り(単剤3通り、2剤併用3通り、3剤併用1通り)あります。
それらのうち、単剤の3通りと「CBP501+ニボルマブ」2剤併用は、3剤併用ほどの効果が期待できないと既にわかっているなどで不要と判断できることから、試験しません。
これら4つのパターンを外すのも、事前にFDAとよく議論した結果です。
また、FDAとの事前討議で、CBP501の投与量について「推奨投与量25mg/㎡より少ない投与量の試験を」との指摘があり、B群16mg/㎡を新たに設定しました。
過去のデータと薬効メカニズムから当社では16mg/㎡でもほぼ同等の薬効が期待できると考えており、投与群が2つあるのは3剤併用の成功確率アップに好都合でもあります。
こうして、臨床第2相試験の投与4群が決まりました。
A群:CBP501(25mg/㎡)3剤併用
B群:CBP501(16mg/㎡)3剤併用
C群:CBP501+シスプラチン
D群:シスプラチン+ニボルマブ
これらがどんな結果を出せば「第2相試験成功」なのか。
次回は、CBP501臨床第2相試験「成功」の種類を解説します。
(その3・成功の種類 に続きます)
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