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会社設立20周年にあたって

2020年01月18日 12:00

河邊 拓己

キャンバスは本日2020年1月18日、会社設立20周年を迎えました。
昨年9月に迎えた東証マザーズ上場10周年と併せての大きな節目を迎え、多くの方々が『一体いつまでだらだらと・・・。毎日何をやっているんだ・・・』と思っておられるだろうなと恐れながら、現在の思いを綴らせていただきます。

17歳の頃に「癌を治したい」と思ってから、普通の人生の紆余曲折の中、常に頭の隅で「どうしたら癌を治せるだろうか」と考えてきました。

2000年、癌を倒す「キャンサーバスターズ」をイメージしたキャンバスを少人数で設立するに至りました。
ベンチャーキャピタルから提案されたのは、研究費を合わせて1年程度の必要資金の投資で、その経過を見て1年後に追加投資するかどうか決めるという内容でした。
それでも、
「1年間、他のことを考えずに癌治療法開発に専念できるなら、人生をかける価値がある」
と思い、2001年には大学を辞めてキャンバスでの仕事に専念することにしました。
1年間専念・・・と思ってから、足掛け20年専念しています(だから、一体いつまでだらだらと・・・と言われるだろうな、と)。

2001年当時、「未来予測」のアンケートに答える機会がありました。
「あと何年で(すべての)癌が治る様になるか」
との問いに対して、
「自分が臨床医をしていた1983-86年頃には『あと10年もすれば治るようになる』と思っていたが、基礎研究者になった今、予想外のブレイクスルーが起きない限り、今後100年は(手術の無効な多くの進行固形癌は)治らないと確信している」
と答えました。
キャンバス創設のきっかけとなった細胞周期G2期チェックポイント阻害剤も、当時思い描いていた理想のコースを辿ったとしても、多くの進行固形癌については余命を数ヶ月伸ばすのがやっとだろうと思っていました。

当初G2チェックポイント阻害剤だと思って開発していたCBP501は、その後の基礎研究と臨床試験の結果、プラチナ製剤を癌細胞特異的に多く取り込ませ、免疫原性細胞死を誘導し、免疫抑制をしているマクロファージを抑制し、癌細胞の遊走・浸潤を抑制することが明らかになりました。
その知見を踏まえて現在、難治性の膵臓癌と大腸癌に対する最後の砦としての臨床試験を実施しています。
資金的に唯一実現可能な開発戦略として、最後の砦を最初の承認場所と定めました。

この間、キャンバスの基礎・臨床開発チームとともに基礎研究・臨床開発をしながら、また、製薬会社の研究者・事業開発担当者たちとの数多くの面談を重ねながら、同時にCBP501とは必ずしも関係なく、
「どうしたら難治性の進行固形癌を治せるのか」
「米国を中心とした世界の人たちは何を考え何をやっているのか」
を継続的に勉強しながら、自分たちは何をなすべきか、考えてきました。

そして今、私には明確な目標があります。

2001年当時
「今後100年は(一部の癌を除いて)治らないと確信している」
と言っていた私ですが、今は、今後20年前後で現在治らない大部分の癌は治るようになると思っています。
そして、その中で、キャンバスが重要なパートを担える可能性があると確信しています。

ひょっとしたら、イーロンマスクCEOが「火星に人類を送る」と言っているのを真似していると思われるかもしれません。
しかし、私の中では、それよりは彼が「電気自動車会社を作る」と言ったぐらいの実現可能性だと思っています。

これまで私はたびたび、キャンバスのCEOとしてもっと「夢やビジョンを語るべき」と言われてきました。
けれども、命が消えてゆく苦しみの中にいる人たちの前で(1980年代の自分のように)荒唐無稽な夢を語るのは罪だと思い、これまであまり語らずにきました。
巷には科学と無関係な「癌が消えた」の様な宣伝が相変わらず溢れていて、それらと同じハッタリのような扱いをされてしまうのは科学に携わる者として不本意でもありますし。

しかし、会社設立から20年を経た今、ついに私の中で、「(現在、治らない)癌を治す」は、実現できるかどうかわからない「キャンバスの掲げる理想や夢想」ではなく、実現可能なはずの「キャンバスの標榜する目標」に変わりました。

世界が近い将来この目標を実現し、その中でキャンバスが重要なパートを担っていたいと思っています。
引き続きよろしくお引き立てのほどお願いいたします。

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