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CBS9106ライセンス契約の拡大延長

2018年08月14日 18:00

加登住 眞

さきほど、
2018年6月期決算短信
CBS9106開発に関するStemline社とのライセンス契約拡大延長のお知らせ
の2件を公表しました。
今日のブログでは、この2件のうちおそらく投資家の皆様のご興味が比較的高いであろう「ライセンス契約拡大延長」について。
決算短信のご説明については稿を改めるつもりです。

CBS9106ライセンス契約対象地域の拡大

CBS9106の日本・中国・台湾・韓国地域におけるアライアンス活動は、2014年12月にこれら地域以外の全世界を対象にアウトライセンスしたStemline社への対象地域拡大で決着しました。

日本・中国・台湾・韓国に限定された内容ということで、これら地域の製薬企業等をターゲットとしたアライアンス活動を展開する傍ら、キャンバスはStemline社への意向打診も続けていました。
途中に幾つかの提携候補製薬企業等が現れたり消えたりしていましたが、最終的にはこの形に落ち着きました。

最終的な落ち着きどころとして見ると最も無理のないものとなっただけなのですが、この対象地域拡大合意の意味するところは、キャンバスにとって大きなものです。

中途半端な虫食いの残らない「全世界」への権利地域拡大を同社が希望してくれたことは、(実際に彼らがそう言ったわけではなく私たちの「手応え」に過ぎませんが、)CBS9106/SL-801の臨床開発データを最も間近に詳細に見ている彼らの開発継続意欲の表れと解釈して良いと思われるからです。
少なくとも、現在進めているCBS9106/SL-801の臨床開発データ等に致命的な欠陥の兆候がひとつでもあれば、今回の地域拡大を希望してくれることはなかったでしょう。

その手応えを感じられたという意味で、今回の決着が「日中台韓地域の新しいパートナー獲得」でなく「Stemline社との契約地域拡大」になったことは、キャンバスにとって最良のニュースと言えます。

技術アドバイザリーフィー期間の延長

もとの契約では契約締結日以降4年間(2018年12月25日まで)としていた技術アドバイザリーフィーの期間を、今回、現在進めている臨床第1相試験の進行状況等を勘案して2年6ヶ月延長し、2021年6月25日までとしました。
受領する技術アドバイザリーフィーの年額および支払方法等は従来と同様です。

「技術アドバイザリーフィー」の内容については、今年2月の「2018年6月期第2四半期決算説明会」の質疑応答で河邊がご説明しています。

臨床試験に入る前までのデータは我々が取ったものであり、論文になっていない部分も含めた化合物の特性などについて我々が持っている情報を提供している。
具体的な例としては、
「化合物の大量合成をしている合成経路について改善の余地があるかどうか・どの点が改善の余地か」
「臨床試験で出てきた細かい副作用とCBS9106の特性との間にひょっとして関係があるのではないか」
といった、ひとつひとつは細かいものの幅広い問い合わせへの対応が技術アドバイザリーの範疇。

このような技術情報アドバイスへの需要は、おおむね臨床第1相試験の終盤まで続くと想定されます。
また、投与量が順調に上がってきている中、臨床第1相試験拡大相以降の適応癌腫選定に向けて、キャンバスが有する基礎研究データや経験とStemline社が有する臨床データや経験とのコラボレーションも視野に入ってきます。
こうした背景を踏まえて今回、当初4年間としていた期間の延長が合意に達したものです。

その他の修正等

上記以外の修正は、例えば、当初の契約には日中台韓地域が別の製薬企業等にライセンスされる可能性に備えた条項が多数あったのを削除するといった、いずれも細かな点です。
マイルストーンペイメントやロイヤルティに関する条項は今回変更していません。

なお、今回の修正にあたってキャンバスは、契約修正一時金として50,000米ドルを受領します。

Stemlineとの契約拡大延長に寄せて

2014年の時点でCBS9106の開発は、前臨床試験のひととおりのメニューをキャンバスが終えた段階でした。
その段階でアウトライセンスする先をStemline社とした決め手は、長期間にわたる真摯 なデューディリジェンス調査を通じて、同社の実力ある経営チーム・開発チーム・サイエンスチームに CBS9106 への理解を十分に深めていただき、相互の信頼関係が構築できたことでした。

むろんビジネスの交渉ですからそれ【だけ】というわけにはいきませんが、信頼関係の構築は創薬開発パートナリングの ~抗癌剤の開発にあっては特に~ いちばん重要な要素であり、これを欠かすわけにはいきません。

それから3年半余りを経過し、ともに迅速かつ円滑な臨床試験の進行を目指してやりとりを重ねる中で、この点を重視した判断は間違っていなかったと実感する場面が数多くありました。
今回も、中長期的に見て最も正しい、キャンバスにとって最良の選択ができたと思っています。

引き続きキャンバスは、中長期的な企業価値の最大化を目指してブレることなく邁進してまいります。

(最後に、公的な適時開示では書きにくい内容を、ブログということで許していただいて:
既にお気付きのとおり、今回の技術アドバイザリーフィー期間の延長は、投資家の方々にご心配をお掛けしていた上場廃止基準抵触危機の回避という意味で非常に大きなものです。
ただ、決算短信にも記載しているとおり、これによる収益は当社の事業費用の全額を賄うには全く至っていません。
投資家の皆様には「これで一息つける」と思っていただいていいのですが、私たちは無論これで一息ついたとは思っていません。
引き続き、最重要課題であるCBP501や次世代化合物群のパートナー獲得活動に注力していきます。)

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