CanBas

サイトマップ

お問い合わせ

ENGLISH

IR情報

IR情報

CanBas' Canvas マネジメントブログ

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 最新記事一覧 |

キャンバス本社屋の壁はなぜ黄色いのか

2015年09月18日 14:45

加登住 眞

加登住です。しばらく真面目な話題が続いたので、このへんで少しやわらかい話題を。

ウェブサイトの 企業情報>アクセス のページに、キャンバスの本社屋画像があります。ご覧になったことはありますか?

「創薬バイオベンチャー企業の本社屋に見えない」
ときどき、こんなご質問をいただきます。

この建物、もちろん自社保有ではありません。賃借物件です。
沼津駅南口から徒歩2分ほど。といっても繁華街のど真ん中というわけではなく、周囲は大型の駐車場ばかり。
この建物、壁が黄色いだけでなく、派手なアーチ風の屋根がついていたり、周囲には眼を引く青やオレンジの鉄骨があったりします。
ぱっと見、何かアミューズメント施設みたいですよね。

ええ。
この建物、実は、ゲームセンターの居抜きなのです。


なぜ創薬バイオベンチャーがそんな建物に、しかも居抜きで入居しているのでしょう?

話は5~6年前に遡ります。
現在は従業員数の増加を絞っていますが、その当時は毎年数人の新規役職員を迎え入れ、それまで入っていたオフィスビル(沼津駅徒歩10分ほど)はどんどん手狭になっていました。
また、創薬研究を実施するために欠かせない簡易動物実験施設も、入居していたオフィスビルの中には当然作れず、近隣の土地にプレハブで窓のない施設を建てて使っていました。
この状況を解消するため、2010年に本社を移転することになり、物件を探し回っていました。
けれども、なかなか条件に合う物件が見つかりません。
オフィスと同じ建物の中にラボを作るだけでも、必要な上下水道管レイアウトの問題などで多くの物件が却下。
たまになんとかできそうな物件があっても、賃料が高すぎたり、近くに動物実験施設を作るスペースがなかったり、ラボに搬入設置しなければならない多数の重量物(ふつうのオフィスデスクと違って実験台ひとつでも100kg前後あるし、機器類もかなりの重さがあります)を置けなかったり、搬入方法がなかったり。

諦めかけていたある日、管理部で総務やシステム管理をひとりで切り盛りしている森社員が、個人的なネットワークから
「数年前に閉店してそのままになっているゲームセンターが、もし丸ごと居抜きでいいなら格安で賃貸できるようだ」
という情報を持ってきました。

「さすがにゲーセンの居抜きは無理だろ・・・常識的に考えて・・・」
と最初は一笑に付していたのですが、「まあそう言わず見るだけでも」と言われ、渋々ながら見に行きました。
ですが、現地を見て数分後にはまったく考えが変わりました。

まず、中2階にあった元ゲームセンターフロアが、ラボに転用するにはうってつけだったのです。

考えてみると、研究室(ラボ)に求められる施設の特徴は、大型筐体対応のゲームセンターと共通しています。
「基礎がしっかりしていて重量物を置ける」、
「電源が強化されている」、
「天井が高い」、
「大型什器の搬入搬出ができるよう工夫されている」。
一般のオフィスビルでこれらを充たすのはなかなか難しいし、充たしていないところに設備投資をするとなると大変なお金がかかります。
それが、このゲームセンターなら最初から手に入ります。

さらに、そのアミューズメント施設は、中2階から階段を上がったフロアが元カラオケ店になっていて、1階入口付近は2フロア分の吹き抜けになっていました。

「だったら、ゲームセンター部分をラボとして使い、カラオケボックスフロアをぶち抜いてオフィススペースにし、吹き抜け部分に簡易動物施設のプレハブを入れればいいじゃないか!」
瞬時にそうした構想が成り立ちました。
森社員、ファインプレー。

それから半年後、ゲームセンターはキャンバス本社屋になりました。

もういちど、本社屋画像をご覧ください。

画像右側の背の低い部分が、元ゲームセンターの吹き抜けだったところです。往時は、巨大なクレーンゲームなどが並んでいました。今は内部にプレハブの動物実験施設が建てられています。
中央左側の階段を上ったところが中2階。奥はラボです。
さらに階段を上ったところがオフィススペースです。カラオケの小部屋の壁を全部ぶち抜いてオフィススペースにしました。

ベンチャー企業として当然のことですが、設備投資にあたってキャンバスの姿勢は徹頭徹尾、「実質重視」です。
お金を掛けるべきところに正しく十分に掛けるために、掛けても意味のないお金は徹底的に節約。
この本社屋移転でも、もちろんそうしました。
外壁や飾り鉄骨については、劣化して塗り替えが必要になっていた箇所以外はアミューズメント施設時代のまま。
ラボの床も、ゲームセンター時代のPタイルのままです。

その結果、移転に伴う出費や設備投資を最小限にとどめることができました。
賃料総額は移転前よりもやや高くなりましたが、スペースの拡大と比べれば断然安上がりになっています。

キャンバスの本社屋の壁が黄色いのには、そんな経緯があったのでした。


来週9月25日はキャンバス第16期定時株主総会です。(招集通知はこちら
お越しになる株主各位、もしお時間に余裕がありましたら本社屋をご覧になりませんか?
沼津駅から総会会場への直線コースから少しだけ外れますが、ほんの数分の寄り道です。
(残念ながら建物の内部をご案内することはできません。外観をご覧いただければと思います。)

| 最新記事一覧 |

このエントリーをはてなブックマークに追加