株価については原則としてコメントしないと常々申し上げていますが、昨今の状況は例外的な対応が必要そうなので、ごく簡単にだけコメントしておきます。
ご存じのとおり今日は、日経平均株価が史上最高値を更新する中、TOPIXは小幅下落。東証グロース指数は大きく下落しました。
このような株価変動に象徴されるように、現状は、私たちのように利益が小さく成長ストーリーの中身や成功確率を個別に検討してご評価いただくタイプの企業の多くにとって受難の時期です。
バイオに限らずいくつもの領域で、私たちと同じタイプの銘柄は、この数ヶ月で上場来最安値を更新した例が少なくありません。
めざましい進捗のニュースのあった企業の株価すら、そのニュースはあっという間に消費され、少し長いスパンで見ると結局「行って来い」になっているものも少なからずあります。
私たちの足もとの株価も、当社の内部要因と言うより、もっぱらこの大きな流れに巻き込まれた外部要因で推移しています。
現実に、X(旧ツイッター)でのIRでもお読みいただいているように、開始承認獲得に関するリスクはひとつずつ排除され続けていて、獲得時期に関するリスクにも悪いほうへの変動はありません。
将来のキャッシュフローから確率と時間で割引いて評価される本来の企業価値は、高まりこそすれ、低下はしていません。
しかし現在の市場では、足もとの利益規模が大きく成長ストーリーもシンプルで納得しやすいタイプの企業に資金が集中しています。
日経平均株価とTOPIXの乖離(NT倍率)としても現れているこの構造は、足もとの利益の小さい銘柄というだけで、成長ストーリーの中身を読み込み成功確率を個別に評価する以前に「検討する対象」にすら含めていただきにくい状態を生み出しています。
市場全体がそういった状況にあると、市場の価格発見機能に期待し、投資家の皆さんに成長ストーリーをご理解いただき正しくご評価いただいて個別企業の内容を反映した株価を形成していただくことが最大の目的であるIR(投資家リレーション)は、なかなか効果を発揮できません。
責任者として、とても歯がゆく感じています。
とはいえ、過去の経験上、このような状況はそう長く続くものではないとも思っています。
証券業界に長年携わり現在も最前線におられるプロフェッショナルも、
「現在のように市場が価格発見機能を失う状況は時折発生するが、いずれ解消される」
と表現しておられました。
私たちがやるべきなのは、短期的な状況に翻弄されることではなく、これまでどおりに開発の進捗を続け、開示できる限りの進展をお伝えし続けることです。
いずれ市場の目が向けられたときに私たちの積み上げたものがはっきりと見えるよう、引き続き歯がゆさごときに負けずIRに取り組んでいきます。
この機会に、当社のX(旧ツイッター)を利用したIRについてひとつだけ付記します。
以前もお伝えしたとおり当社のIRは、一般的な投資家リレーションの規範に沿って、お問合せやご質問に対応するテーマを選択しています。
たとえば、当社からの発信内容をひどく曲解されているケースや、未公表情報の開示を求められる質問、あるいは短期的な株価に対するコメントや短期的な株価の騰落への介入(いわゆる「株価対策」でしょうか)を求められるようなご質問、質問の形式ではあるものの実質的に自説の主張をおこなっておられるようなものについては、反応を差し控えています。
「コメントしません」などと反応するだけで何らかの特別な意味を汲まれかねないような場合や、反応すること自体が当社株主共通の利益を害するような場合(たとえば、出所不詳真偽不明の情報の拡散を望むアカウントへのアクセスを増やす結果となるような場合)には、「コメントしません」とも書かず何も反応しないこともあります。
いただいたメンションに対応していないものも増えていますが、上記につきあしからずご了承ください。
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