CBP501及びそのバックアップ化合物群
CBP501は、当社設立の契機となったG2チェックポイント阻害オリジナルペプチドTAT-S216を改良して創出された、ペプチド型の抗癌剤候補化合物です。
2005年2月に米国FDAへのIND申請が承認され、米国の複数の施設において、単剤による臨床第1相試験(対象:固形癌全般)を実施しました。また、これと並行して、平成18年10月から、CBP501と抗癌剤シスプラチンの併用による臨床試験(対象:固形癌全般)を実施しました。
さらに、シスプラチンとの併用による臨床第1相試験、シスプラチン・ペメトレキセドとの3剤併用による臨床第1相試験を終え、これらの結果を踏まえて、悪性胸膜中皮腫及び非小細胞肺癌を対象として、上記3剤併用による臨床第2相試験を実施し、2011年10月いずれも患者登録を完了しました。今後は、それぞれの試験において、各被験者における治験薬投与後の評価期間を経て、成績評価を行う予定です。
CBS9106をはじめとするCBS9100シリーズ
CBS9106は、当社が開発した薬剤スクリーニング法から見出した候補化合物群を最適化して創出した、低分子型の抗癌剤候補化合物です。
CBS9106は、培養細胞や動物を用いた実験において、CBP501及びそのバックアップ化合物との併用によって効果の確認された抗癌剤や癌の種類とは異なる組合せで効果が確認されており、CBP501とは独立した開発プログラムです。癌の種類によっては単剤での効果も確認されています。
なお当社は、CBS9106の開発過程において何らかの障害が発生した場合に備え、CBS9106の最適化過程で得られた複数の低分子型化合物をバックアップとして保有しています。
当社は現在、CBS9106について前臨床試験を実施しています。
新規パイプラインの獲得について
当社のような創薬企業にとって、新規の候補化合物を継続的に創出・獲得し、開発パイプラインを拡充するしくみ(以下ではこれを「創薬エンジン」と呼びます)の確保は、将来の継続的な成長のために必須のものです。
当社では、G2チェックポイント阻害のメカニズムに着目し、正常細胞に影響が少ない抗癌剤の新規候補化合物を継続的に創出・獲得するために、探索対象化合物を確保し、米国及び欧州で特許化されている当社独自のスクリーニング法を創薬エンジンとして、将来の開発候補品となり得る新規化合物の探索研究を継続的に行っています。
また、IT技術等による新たな創薬支援ツールを積極的に導入・活用し、当社の競争力の源泉となる創薬エンジンの改良・強化に努めています。