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2018年の終わりに

2018年12月27日 12:50

加登住 眞

それなりに平穏に終わるのかとも感じられた11月末頃の雰囲気から一転、金融市場の激動の中で2018年が終わりそうです。
去る12月18日には『CBP501臨床試験(フェーズ1b試験)拡大相被験者募集開始のお知らせ』というキャンバスの企業価値向上に資する重要なイベントの実現を公表したところだったのですが、市場環境の激変の中、まるで忘れられてしまったかのようです。
投資家各位におかれましては、激動への対応を済まされたら是非思い出していただきたいところです。

おそらく今年最後の更新となる今回のブログでは、最近の出来事についてコメントしていきます。
✽マークを区切りに脈絡なく並べてしまいます。若干読みづらいかもしれませんがご容赦ください。

✽ ✽ ✽

上記『CBP501臨床試験(フェーズ1b試験)拡大相被験者募集開始のお知らせ』について、IR問い合わせフォームからお問い合わせをいただきました。
まずはそのQ&Aを。

Q: 被験者組み入れにあたって課する条件をやや厳格化するとのことだが、具体的にはどのような内容か。また、これはもともと予定していたものなのか、それとも用量漸増相の結果の解析から判断したものなのか。

対象患者群そのものを変更するのではなく、組み入れにあたって課する検査などの条件をやや厳格化するものです。
組み入れ条件の内容は現時点で未公表なので詳細のご回答は差し控えますが、もともと拡大相の設計の想定範囲にあった内容です。

Q:  最近のキャンバスの開示や個人投資家向けIR説明会では、財務上の懸念で臨床試験の進行ペースを調整する可能性が示唆されている。今回の被験者組み入れペース減速の想定は財務上の懸念からの意図的なものか。

今回の公表で
「組み入れの進行は当初の計画よりもやや緩やかなペースが見込まれます」
としていますが、これはあくまでも
「諸条件を考慮するときっとそうなるであろうと想定されるペース」
を見通しとして公表したものです。
今回の公表では、財務面に関係なく、組み入れ条件をやや厳格化したことによるペースの減速(といっても「想定される中で最も速い進行」と比べたときの話であり、決して臨床試験として遅い部類の進行ではありません)を想定しています。

Q: 組入条件の内容はClinicalTrials の更新で確認できるようになるか。

その予定です。
更新の反映まで今しばらくお待ちください。

✽ ✽ ✽

業務の効率化やコスト削減を目的として、クリスマス連休を利用してサーバ環境をリニューアルしました。

そのせいで数分程度、キャンバスのウェブサイトへのアクセスに障害が発生したようです。
急ぎでキャンバスのウェブをご覧になる方というのはおそらくおられないと思いますが、とはいえご迷惑をおかけしたことをお詫びします。

また、メールの未着も若干発生したようです。
万一、連休中に問い合わせフォームからご連絡いただいたのにお返事のないものがありましたら、お手数ですが再度ご送信ください。

(余談の余談ですが、今回のリニューアルでキャンバスのオンライン業務化が大きく進み、しかも少なからず経費削減効果も得られました。「働き方改革」の一環と位置づけています。)

✽ ✽ ✽

ツイッター公式アカウントでも触れたとおり、CBS9106をライセンスしている米国Stemline社の最先行化合物ELZONRIS(旧称コード名SL-401)がFDAの承認を獲得されました。

本当に素晴らしいニュースです。
これとタイミングを合わせて同社のウェブサイト https://stemline.com もリニューアルされています。

✽ ✽ ✽

ここで、Stemline社の財務について。

同社のフォーム10-k(日本でいう有価証券報告書)によると、同社の事業収益は年平均約50万ドル(日本円で約55百万円)。
5年前の2013年の事業収益はわずか7万ドルです。
製薬企業等との提携はなく、グラント(補助金・助成金)の収益のみ。

もし日本だったら、東証マザーズ市場の基準に抵触してとっくに上場廃止になっていますね。
それ以前に、上場自体できなかったかもしれません。

この会社が、上場前後を通じて約2億5千万ドル(約280億円)を超える資金を株式市場や投資家から調達して開発を推進し、今回の承認獲得にまで至っています。

全面株安に巻き込まれて株価は下がってきていますが、それでも現在の時価総額は約3億ドル(約340億円)。
承認獲得へ向かうニュースが出始める前の開発段階 ~ある意味で現在のキャンバスと似たような状況~ だった数年前も、時価総額が1億ドルを下回る状況にはなりませんでした。

現在、日本でこのような展開は望むべくもなく、河邊がブログに書いたように「夢を見るのと同じような」現実味のなさを踏まえたうえで日々の活動に勤しみつつ、いずれ何年後かわかりませんが環境がガラリと変わって今の米国と同様になったときに備えて「頭の片隅で」考えておくことしかできません。
しかし、考えておかねばならないことでもあります。
当然のことですが私たちは、足もとと同時に、将来についても10年20年程度のスパンで常に考えていますし、考えていなければなりません。

今回、彼らのFDA新薬承認獲得成功は、心から喜ばしいことであると同時に、彼我の環境の違いをまざまざと見せつけられ考えさせられる出来事でもありました。
(もちろん、すべてを環境のせいにするつもりはありません。為念)

✽ ✽ ✽

そんなこんなで2018年が終わろうとしています。

キャンバスは今年、前年10月に最初の被験者への投与が始まったCBP501フェーズ1b試験の用量漸増相を着実に進め、『中間とりまとめ』で公表した有用なデータを獲得し、拡大相試験の対象癌腫を膵臓癌と直腸大腸癌に決定したうえ、その募集開始まで進めることができました。
また、その間には、CBP501と免疫チェックポイント阻害抗体等との併用に関する米国特許(用途特許)も獲得しました。

CBS9106については、若干の紆余曲折はありましたが最終的にStemline社とのライセンス契約拡大延長を決めることができました。
Stemline社によるCBS9106(SL-801)臨床第1相試験も、引き続き順調に進められています。

これらのほか、CBP-A08やIDO/TDO阻害剤といった後続パイプラインや、外部との共同研究においても、それぞれ水面下で進捗した1年でした。

2019年は、こうして飛躍的に向上した中長期的な企業価値・パイプライン価値を、しっかり評価していただける形に表していく年にします。

皆様にとっても2019年が良い年となりますように。
やや早めですが年末のご挨拶を申し上げて、雑文の締めくくりとします。

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