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インターネット会社説明会の質疑応答を一挙公開します

2016年09月01日 16:00

加登住 眞

SBI証券様のご協力で当社として初めて開催したインターネット会社説明会は、おかげさまで盛況のうちに終えることができました。準備している間はいろいろと緊張していたのですが、始まってみるとあっという間の1時間でした。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらのSBI証券様のページからご覧ください。

とはいえ、なかなか1時間まとめてパソコンの前にとどまっていただくのも気が引けます。(モバイル端末は未対応なのです。ごめんなさい。)
そこで今回、チャットや口頭での質疑応答をこのブログで一挙公開することにしました。

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通常の進行だと、最初の40分ほどのプレゼンテーションの間にチャットルームに寄せられたご質問の中から選んだものについて残り20分ほどでお答えするという段取りなのだそうです。
ですが、今回はプレゼンテーションの間も加登住がチャットでどんどん回答をしていましたので、実質的に40分以上、多岐にわたる話題について質疑応答をすることができました。
当日オンラインチャットでご質問をお寄せいただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。

なお、チャットや口頭での返答をほぼそのまま転載しているため、読みづらい箇所についてはご容赦ください。

チャットでの質疑応答 (回答者:加登住)

◆CBP501は現在、何社と提携交渉しているのか。

具体的な交渉社数は公表していませんが、国内外多くの製薬企業等と守秘義務契約を締結し、機密情報(生データなど)をベースとしたディスカッションや交渉をおこなっています。

◆いつぐらいに利益が出るのか。

開発している候補化合物がお薬として承認されて売上を計上して得られる利益ということになると、このあとにも話題に出ますが短くても5-6年以上先になります。
ではそれまで利益が出ないのかというとそうではなく、開発中の化合物に関する共同開発に関する提携に基づく一時金・マイルストーン等を得ることで前倒しでの利益計上を図っていきます。

◆赤字幅とキャッシュアウトの額はほぼイコールと考えてよいか。

はい。概ねそのご理解で間違いありません。

◆フェーズⅢで失敗した会社があった。この辺のリスクマネジメント方策は。

完全なリスク回避は不可能ですが、基礎研究やそれまでの臨床試験から得られたデータを踏まえて「勝算」が少しでも高い試験をしていくことが肝要と考えています。(それでも失敗はあり得るのですが…)

◆追加の資金調達はどうされるのか。

Ph1/1b試験で得られる(と考えている)データをもって、その後の開発を進めるパートナーの獲得の可能性を高め、パートナーからの開発資金確保を想定しています。

◆事業収益は毎期105百万円だが、決まったところからの売上か。

はい、前期収益はすべて、Stemline社からの技術アドバイザリーフィーです。

◆CBS9106の進捗状況は。

スライド7をご参照ください。臨床第1相試験が順調に進捗しています。

◆株価が新株予約権の最低行使価額を下回ったまま。今後、上値の”重し”になると考えるが。

株価に関連する事項はご回答しづらいのですが、最低行使価額を上回り資金調達を進めることができるよう、開発の進捗を積極的に(可能な範囲で)公開していきたいと考えています。

◆静岡に本社があるのはなぜか。

当社ウェブサイトで河邉と私が交代でブログを続けていまして、今年4月にそのいきさつを書いています。どうぞご笑覧ください。
(ブログ注: こちらの記事です。)

◆四季報に、「継続前提に重要事項」の記載があるが、この記載はいつ頃外されそうか。

「継続企業の前提に関する重要事象」は、継続的な利益の確保、資金の保有などさまざまな要因が考慮されます。可能な限り早期にこれら懸念を払拭できるよう努めていきます。

◆あとどのくらいの研究開発費が必要か。

スライド23の症例数から想定していくことになります。過去一般的に抗がん剤の臨床試験は1症例約1000万円かかるといわれてきましたが、その「相場」は上がってきています。

◆銀行ローンによる資金調達は困難か。

そうですね。なかなか難しいです。

◆なぜ上場したのか。

資本市場からの直接資金調達を目的として上場したものです。

◆次の資金調達手法がやはり気になる。

投資家の皆様の利益を損なうことのないよう心掛けつつ、さまざまな資金調達手法を模索していきます。

◆個人投資家からのクラウドファンディングは可能か。

資金規模の面で困難かと思われます。また、一般にわかりづらい研究開発をテーマとしたクラウドファンディングはあまり好ましくないとの見解もあります。

口頭での質疑応答(回答者:河邊)

◆免疫系抗癌剤に関しては他社も研究しているが、キャンバスの差別化のポイントは?

まずCBP501路線について。
免疫系抗癌剤の効果を高めるためのキーワードのひとつに「免疫原性細胞死」があります。
癌細胞に限らず細胞が死ぬとき、免疫系が気づくような死に方と気づかないような死に方があり、癌細胞は免疫系に気づかれないように死のうとしますが、これを気づくような死に方(=免疫原性細胞死)に導く作用がCBP501にはあります。
それを強める方向への研究については、キャンバスはCBP501を持っているぶん先行していると考えています。

もうひとつ、免疫系の薬剤全般にいえることですが、「効果が弱い」という課題があり、そのため単剤では効きにくいというデメリットがあります。
これを解決するために複数の薬剤を組み合わせることについて、細かい内容はお話しできませんが、キャンバス独自の知識を有していると考えています。

◆スライド16での癌は人為的に発生させたものか?

はい。
免疫チェックポイント抗体の実験としては一般的に行われている方法で、同じ系統のマウス由来の癌を実験用マウスの皮下に移植したものです。

皮下移植腫瘍というと一般には免疫のないマウス(スキッドマウスやヌードマウス)にヒトの腫瘍や違う種類のマウスの腫瘍を移植するのですが、今回の方法は同系統のマウスの腫瘍を移植してあたかも自分から癌が発生したのと同じ状態を作り、その癌の成長を抑える実験になっています。
最近一般的に行われている実験方法です。

◆スライド24「臨床試験実施地域は現時点で非公表」の点、もう少し解説をお願いしたい。

臨床試験の実施地域、我々の想定には日本・米国・欧州(もちろんそれ以外の地域もあるが主なものはこの3地域)があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

たとえば米国は、データが出た際には信憑性がとても高く、他の人が受け入れやすいものになります。
また当社にとっては、これまで一貫して米国FDAのIND下で臨床試験を進め既に200名以上*の患者さんにCBP501を投与しているので、次の試験に入るのがとてもスムーズと考えられます。
しかし一方で、免疫チェックポイント抗体を含む臨床試験がごまんと実施されているので、被験者や実施施設の獲得について懸念があります。

欧州は国ごとに多少事情が違い、キャンバスがこれまで試験を実施したことがないこともあって、試験開始そのもののハードルが少し高くなります。
ただ、シスプラチンなど化学療法剤への理解がとても深く、シスプラチンがよく使われているというメリットがあります。
また、得られたデータで米国という最大の市場での承認獲得を目指しやすいメリットも存在します。

日本も選択肢のひとつですが、我々は日本で臨床試験をしたことがなく、臨床第1相試験で「日本人への初めての投与」となることから、日本の当局申請というハードルがあります。
一方で、日本語でのコミュニケーションなので早く安く済み、細かい点まで行き届いた試験が実現できるというメリットがあります。

このようにいずれの地域にもそれぞれメリット・デメリットがあるので、現時点では複数の地域で並行して準備を進めており、最終的にどこかに決めることになります。

*動画中で300名以上と発言しているのはCBP501臨床試験の合計症例数であり、
このうちCBP501を投与した症例数は200名以上です。念のため訂正します。

◆バイオ企業はたくさんあって内容も難しくどこを見ればよいのか悩むところだが、社長が投資家だったらどういった目線でバイオ企業の銘柄選びをするか?

とても難しいと思います。

たとえば先ほど見ていただいた新聞報道のような分子標的薬全盛の時代には、標的となる分子を特定しそれを阻害する化合物が見つかったというだけで何百億円もの提携が行われたりしました。
その化合物は当然の如く薬にはならず開発途上で消えていくのですが、それを生み出したバイオ企業は提携によって少なくとも一時金を受け取っていて、ある意味成功しています。
つまり、科学的な成功と事業としての成功が必ずしも1対1の対応になっていないという難しさがあります。

もちろん実際にお薬として承認されるのが科学的にも成功だしそれが最大の利益を生むので、それに向かってきちんと考えてやっているかどうかが見るべきポイントなのですが、当然どの会社も自分たちのやりかたが良いと主張しています。

なので、結論を言ってしまうと「難しい」です。
私だったら、当社に投資をします。

◆CBP501について、武田に次ぐパートナー獲得の見通しを詳しく。大手が必要と思う。

臨床試験を進めるために必要なのはまず資金。そう考えると、大きな製薬企業との提携がベストで、その後の販売までしっかりしていただく期待もできるという考え方があります。
一方で、我々のようなベンチャーの創薬は今「良い」と言われているよりも半歩・一歩先をやっているという性質上、それがいいものかどうかを判断するために少し時間が掛かります。そういうものについてはたとえば欧米のベンチャー企業も候補と考えられます。実際にCBS9106はそういう企業と提携しました。
そういう「目利き」がいて、我々の化合物を他よりもいち早く「これはいいぞ」と思ってものごとを進めてくれる会社のほうが良い場合もあります。
必ずしも大手が常に絶対に良いというものではありません。

提携交渉は、大手・ベンチャー両方の可能性を含めて頑張っています。
感触としては、CBP501の新しいメカニズム(癌の免疫原性細胞死を誘導する)がわかって免疫チェックポイント抗体との親和性がとても高いとわかったあたりから、熱が上がっている・確度が上がっていると感じています。

◆創薬開発を進めるにあたって、外部環境でのプラス面・マイナス面を解説してほしい。

製薬企業の興味が免疫系抗癌剤にシフトしたことはとても大きなプラスです。
分子標的薬一辺倒になった過去十数年の間、製薬企業がイメージする「いわゆる分子標的薬」と違うというだけでそもそも話すら聞いてもらえないような会社も中にはありました。

◆研究者の育成や採用はどうしているか。

あまり新規採用は積極的にやっていません。
そもそも、募集に応じて沼津などにあるキャンバスなんかに来ようとするのにはハードルがあります。
若者が遊べるような場所が周りになく、沼津くんだりまで来て研究しようなどという人は、ほかで採用して貰えない人か、あるいは意志がとても強い人です。
その中から、意志が強く、癌を治したいという気持ちが強く、研究に対する熱意も大きい社員が来てくれています。
とても恵まれていると思っています。

育成は、そういう社員の集まりということもあり、それぞれが勝手にすくすくと育っています。

◆開発を実現するに一番必要なものは資金ですか? 人材ですか? 時間ですか?

はい、今の私たちにとっては資金です。
生意気に受け止められるかもしれませんが、それ以外のことは十分に揃っていると思っています。

◆小細胞癌を治癒する創薬も手がけてほしい。

もちろん目指しているのは全ての癌を治せることです。
ただ残念ながらCBP501は小細胞癌の感受性が低い。
今後複数のパイプラインを育て、ぜひ全ての癌を治せるように研究開発を続けたいと思っています。

◆CBP501は比較的長期に亘って患者さんが服用することになると思うが、副作用について分かる範囲で教えてほしい。

副作用についてはとても少なく、今のところCBP501単独の副作用は、ヒスタミン遊離(皮膚が赤くなったり痒くなったりする)がほぼ唯一と言えます。

◆応援している。資金調達、薬の開発を必ず実現してください。

ありがとうございます。頑張ります。

ぜひ動画もご覧ください

以上が質疑応答です。
ご覧のとおり、これまでよりもさらに踏み込んだ具体的な、平たく言うと「ぶっちゃけた」ご説明やご回答をしています。

プレゼンテーションの内容(こちらは今後もテキストにする予定はありません)も、最新情報を含む具体的なものになっています。
ぜひ動画もご覧ください!

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